古備前 種壺水指

心なき 身にもあわれは 知られけり
  鴫( しぎ)たつ沢の 秋の夕暮れ


勅撰和歌集「新古今和歌」に収められた西行法師の和歌が金を使った料紙に記されています。

金の雲の上部に金龍が描かれ、雅(宮美)ともののあわれが共に表現された世界です。


箱表の貼紙:観修寺穂浪宰相殿

観修寺(かんじゅじ)

醍醐天皇が創建した京都・山科に在る門跡寺院             

高さ16.6cm 胴径15.8cm

¥470,000

室町時代末期の作

備前焼は侘びた風情を醸し出す茶道具として好まれて来ました。

この種壺水指は農具の種壺を水指に転用したものではなく、始めから水指として制作された逸品です。