森陶岳先生 文化庁長官表彰に輝く
  この度は文化庁長官表彰おめでとうございます。
陶岳 ありがとうございます。身に余る光栄と存じます。
  文化庁長官表彰は文化庁の公式ホーム・ページを見ますと「長年の文化活動により顕著な
  業績を挙げた芸術家,文化人等に対して,文化庁長官が表彰。」と記してありました。

陶岳 その意味では、私個人の栄誉に留まらず現在まで備前焼に携わってきた
    備前窯組六姓の一つ森家当主として誇りに想います。
 
  河合隼雄文化庁長官は「文化は人を元気にする」と考えていらっしゃいます。
陶岳 私自身もこれまでに長い歴史の中で創られてきた素晴らしい美術品、文化
    財、そして現在ほかの方が携わっていらっしゃるあらゆる分野の素晴らしい
    お仕事に感動して、エネルギーを頂いています

  森陶岳先生の作品がそばにあると元気が沸いてくるとおっしゃるお声をよくお聞きします。
陶岳 ありがとうございます。焼物は自然のエネルギーと造り手のエネルギーが一つ
    の形になったものです。長い時間をかけて形にし、長い時間を掛けて焼き締め
    る訳ですから造り手の分身のようなものです。それを考えるといつも感謝と祈り
    を持って仕事をさせて頂いています。
  
表彰式には東京へお出向きになるのですか? 
陶岳 はい。12月7日に千代田区の如水会館で行われます。
  今年は53メートル大窯の窯焚き・窯出がありました。そして、この度の文化庁長官表彰と
  大変意義のある一年でしたね。

陶岳 皆様のおかげで仕事を続けさせて頂いています。90メートルの新大窯の作業も
    順調に進んでいます。これからもしっかりと歩んでまいりたいと念じています。
  来る歳も稔りの多い一年でありますようにお祈りいたします
陶岳 これからも、どうぞよろしくおねがいいたします。

 
 備前窯組六姓は、森・木村・頓宮・金重・大饗・寺見の六家です。
本年度の文化庁長官から表彰をお受けに成りました。
森陶岳先生にお話をお伺いします。